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ケアステーションコナン:日本LD学会で発表してきました。

2014.12.05

ケアステーションコナンの臨床心理士が第23回日本LD学会で発表いたしました。
題名は
「専門学校における発達障害が疑われる学生に対する教育の現状と課題〜専門学校教員に対する聞き取り調査からの検討〜」です。

今回は国立特別支援教育総合研究所の神山努先生、
星槎大学共生学部共生学専攻の石井要伸先生、
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の原口英之先生
と共同で行った研究を発表させていただきました。

 お子様の支援を考えていくと節目節目で問題となるのが移行支援と呼ばれる、進学・就職などに代表される「今いる環境から新しい環境へ移るために行う支援」になります。今までどんなに良い支援を受けていたとしても、どんなに良い情報の蓄積があったとしてもその内容が次の環境に移ったとたんにゼロになってしまったのでは意味がありません。しかし、このようなことは珍しいことではないのです。
 また、進学を考えると新たな進学先でもしっかりとした支援や合理的配慮がうけられるのかは保護者様やお子様にとっても重要な問題です。それはコナンに通って支援を受けていただいているお子様にとっても他人事ではありません。

最近では、大学に進学される特性をお持ちのお子様も増えてきており、その支援への注目が高まっています(特に発達障がいをお持ちのお子様の支援)。
 しかし、高校卒業後のもう一つの選択肢である「専門学校」には今まで全く目が向けられてきませんでした(実際に専門学校に通われている発達障がいをお持ちのお子様についての研究は全くありませんでした)。
 今回は、その専門学校に目を向けた日本で初めての研究になります。発表ではありがたいことに「専門学校に勤めている友人からは困っていると聞くがどうしていいかわからない様子だった。こういう研究がもっと増えて欲しい」などのご意見を様々な方からいただきました。
発表を聞いていただいた方本当にありがとうございました。

 茨城県内だけでなく、全国規模の学会・勉強会などに参加して最新の情報、技術、知識に触れることは支援の質を維持するために必要不可欠です。
 今回は、最新の研究、知見に触れる機会と、研究発表を通して社会福祉法人木犀会ケアステーションコナンの日ごろの福祉活動を知っていただく良い機会をいただきました。今後、この研究が直接でないにしてもコナンをご利用になられているお子様だけでなく、進路で悩まれている発達障がいをお持ちのお子様、保護者様のお役に少しでも立つことがあればと思います。

また、社会福祉法人の一職員の思いに共感していただき、実際に形になるまで付き合っていただきました神山先生、石井先生、原口先生。
本当にありがとうございました

この場を借りて深謝いたします。

また、何かありましたらご報告させていただきます。
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